あんた太り過ぎだよう。

まあ、結局ムーアのやる事だから。
まあ、はじめに「打倒ブッシュ」ありきだから。
まあ、最初に「次はブッシュ」って宣戦布告して作った映画なんだから。
そこに描かれている「真実」はムーアの真実であって、事実を10倍に拡大
してるかもしれない。ひょっとすると100倍かもしれない。

そんなバイアスの掛かった映画だったが、本当の事実があの映画の1／10
だろうと1／100だろうとコトの重大さと、大統領の下品さは微動だにしない。
むしろ1／100であって欲しいとすら思う。
まったくお節介デブの作った私怨満点の「俺映画」が、ああまで面白いん
だから仕方がない。個人的な予想に反して「ビルに突っ込む飛行機」の絵が
１カットたりとも出てこなかった事は褒めていい。戦略だったとしても。

民主党（日本の）のオカダ代表が「小泉首相にも見てほしい」とのたまったらしいが、
実際そんな呑気な映画ではないだろう。
ビル二本と国防の要衝が吹っ飛んで戦争状態を喧伝されて顔色のわるい米国人。
もしも日本で同じ事がおこったらどうだろう、と考えるとお腹が痛い。

そんな訳で今年は「シュレック２」「スパイダーマン２」と、この「ボウリング・
フォー・コロンバイン２」。続編映画が面白くて仕方がないのであった。
それがオチかよ。